ベトナムの新興エアラインのべトラベル航空は、ベトナム当局よりAOC(航空運送事業許可)を12月24日付で取得したことを発表しました。
同社はAOC取得に伴い、早速12月26日にチャーター便の運航を実施し、機内サービスなどを公開しました。現在の予定では、1月中旬から定期便の運航を開始する予定とし、拠点のフバイ国際空港からハノイ・ホーチミン線を皮切りにダナン、ニャチャン、フーコックなどの主要観光地に路線を拡大する計画です。また、2月の旧正月の連休期間の需要に備え、現在保有する1機のA321ceoに加え、新たに2機を受領する予定としています。
Photo : Vietravel Airlines
なお同社の価格帯は、ベトジェットエアよりも高くバンブーエアウェイズよりも安くなることを想定しているとし、自社はハイブリッドエアラインであるとしています。
当初の計画では、国際線に比重を置く計画としていましたが、新型コロナウイルスの影響により国内線を拡充してから国際線に進出する計画に変更しています。いずれ国際線に進出することが予想されますが、同社のVuDuc Bien CEOは、以前のインタビューにおいて国際線の就航地について、日本、韓国、ASEAN、オーストラリア、中国を挙げており、近い将来日本への就航も期待されます。
べトラベル航空の母体は、国内大手のツアー会社であることから、一定の座席をツアー客で埋めることが可能となっており、新興エアラインですが集客が見込まれており、今後ベトナムの航空市場は激しい競争となることが予想されます。