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ジェットスタージャパンの東京/成田~旭川線就航における助成の詳細 旭川市は月間約100万円を支援

 ジェットスタージャパンは、2023年12月15日に東京/成田~旭川線に就航することを発表しましたが、この路線開設において同社が受けることになる助成をまとめます。

 まず今路線開設をめぐっては、旭川市と共同で記者会見を行ったことからわかるように、旭川市の働きかけがあり実現した路線でもあります。今回旭川市は、成田・関西線の2024年3月30日までの開設を条件に、以下の助成を行うことを決めています。※いずれも、旭川空港新規路線就航支援事業実行委員会の予算の範囲内で支援

就航支援助成金】機材の座席数により助成額がかわりますが、ジェットスタージャパンは150席以上のクラスに分類され、1便あたり15,000円の助成の対象となり、同社は1日1往復することから、1日3万円の助成を受けます。
デアイシング助成金】冬期運航便(11月~翌3月)におけるデアイシング作業に要する経費の3分の1以内を助成
新規路線開設助成】新規路線開設初年度におけるプロモーション等の経費の2分の1以内を助成
その他】そのほか、路線周知拡大に向けた広告費、事務費等

 次に旭川空港を運営する北海道エアポートのインセンティブ制度も対象となり、詳細は以下の通りです。今回旭川空港においては、新規就航割引の対象となり、着陸料が以下の割合で割引となります。

1年目:100%
2年目: 75%
3年目: 50%
4年目: 25%

 またジェットスタージャパンの拠点空港である成田空港の国内線新規就航割引の対象にもなり、着陸料が以下の割合で割引となります。

1年目:100%
2年目: 70%
3年目: 40%

 以上のように、多くの支援を受けて就航する路線となり、今後年月と共に支援が減りゆくなかで、利用者が定着して利益路線に成長するかが注目となります。なお羽田空港から旭川までは、毎日約10便が運航している路線となり、以前に撤退した庄内よりも潜在需要は大きいと推測されます。Photo : Jetstar Japan

ジェットスタージャパン、2023年12月15日に東京/成田~旭川線に就航

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北海道エアポート、旭川空港の運営を開始 着陸料等割引制度を導入