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ANAグループ、貨物事業3社を統合へ 2027年4月に日本貨物航空を存続会社として一本化

 ANAホールディングスは2026年3月27日、グループ内で貨物事業を担うANA Cargo、日本貨物航空(NCA)、およびNCA Japanの3社を、2027年4月1日付で統合することを決定しました。

 今回の統合では、日本貨物航空を存続会社として、同社が持つ航空運送事業許可(AOC)を継続する形で組織が一本化されます。ANAグループは、ANA Cargoが培ってきた旅客機併用便の知見と、NCAグループによる貨物専用機オペレーションの強みを融合させることで、より競争力の高い貨物事業体制の構築を目指します。

 2027年の完全統合に先立ち、2026年4月からは段階的な体制の集約が始まります。具体的には、海外の販売窓口を順次一本化し、一つの窓口でサービスを受けられるよう利便性を高めます。

 また、中部国際空港や関西国際空港、さらには米国のシカゴ・オヘア国際空港などの主要拠点において、貨物の保管や引き渡しを行う「上屋(うわや)」の共通化も進められます。これにより、オペレーションの効率化と、よりスムーズな物流サービスの提供が可能になります。

 ANAグループは、2026年度から2028年度までの中期経営戦略において、貨物事業を重要な成長の柱と位置づけています。今回の3社統合により、約300億円規模のシナジー効果を創出する計画です。

 2025年8月に日本貨物航空がグループ入りして以来、両社はコードシェアやスペースの相互活用を進めてきましたが、組織を一つにまとめることで、経営リソースの最適化をさらに加速させます。今後はアジアを代表する貨物航空グループとして、変化の激しい国際物流市場での存在感を高めていく方針です。Photo : Boeing

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