ルフトハンザグループのオーストリア航空は、退役を決めていた3機のB767-300ERの売買契約を、アメリカのMonoCoque Diversified Interests(MDI)社と締結したことを発表しました。
売却が決定したのは、機齢約29.4年のOE-LAT(グループ最古機)、機齢約28.3年のOE-LAX、機齢約28.6年のOE-LAWとなりますが、売却価格は非公表となっています。当初単純にスクラップされるとの予測もありましたが、現時点では旅客・貨物機として使用される可能性を残しており、今後の動向に注目が集まります。
OE-LATは3月初旬にアメリカ・アリゾナのピナルエアパークにフェリーされる予定で、OE-LAXは5月にフェリーされることまでが明らかにされています。
今回の売買契約の締結を受け同社のAlexis von Hoensbroech CEOは、『3機のB767を売却できたことは非常に喜ばしいことであり、機材更新のための大きな一歩となりました。MDI社との交渉に成功した我々のチームの働きに感謝したいと思います。』とコメントを発表しています。
またMDI社のMary Alice Keyes マネージャーは『B767-300ERを3機追加したことで、MDIは旅客・貨物のポートフォリオの成長を継続できることに興奮しており、長い歴史を持つオーストリア航空と一緒に仕事ができることを嬉しく思っています。』とコメントしています。
今後オーストリア航空は、上記3機を退役させ、残る3機のB767と6機のB777を使用して長距離路線を展開する計画となります。なおその他機種においては、A319全機とDHC-8全機を2022年までに段階的に廃止する計画です。Photo : Austrian Airlines