JALグループは、2035年に向けた経営ビジョンを公表し、国際路線事業においてフルサービスキャリア(FSC)、格安航空会社(LCC)、貨物(CARGO)の「3つのドライバー」による成長戦略を明らかにしました。成田空港の機能強化を契機に、国際線の規模を大幅に拡大し、変化する事業環境に柔軟に対応する方針です。
FSC事業のJALは、北米・東南アジアを注力路線とし、羽田空港の利便性と成田の機能強化を活かして拡大。機材の大型化や中長距離機の導入に加え、ビジネスクラスの個室化を推進します。またLCC事業では、ZIPAIRは2030年までに機材数を現在の8機から倍増させる計画で、スプリングジャパンおよびジェットスタージャパンとともに、旺盛なインバウンド需要を取り込み、中国・アジア圏の短距離路線を強化します。

Photo : JAL
国際線の機材数は、2025年度の88機から、2030年度には99機、2035年度には105機以上へと増強される見通しです。 特に中長距離機については、A350や787への機材統一を進めることで、稼働率の向上と費用低減を図ります。2030年度には中長距離機を89機(国際線機材の90%)まで引き上げ、供給能力(ASK)は2025年度比で1.3倍に拡大する計画です。
また貨物(JAL CARGO)分野では、大型貨物機の増強により、アジア~欧米間の供給を拡大し767貨物機によるアジア域内ネットワークと連携し、医薬品や半導体製造装置といった高付加価値貨物の輸送を強化します。
これらの計画により、国際戦略事業(FSCおよびLCC)のEBIT(利払い前・税引き前利益)は、2025年度の1,350億円から、2030年度に1,700億円、2035年度には1,900億円以上を目指します。




