デルタ航空のネットワーク計画部長のJoe Esposito氏は、2013年に同社Richard Anderson 前CEOが明らかにした成田のネットワークを羽田に移管する計画が今もなお存在していることを明らかにしたとFlight globalが報じました。2020年の羽田枠獲得に向けた動きと推測されます。
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当時は25枠を希望したデルタ航空ですが以前に比べ大韓航空と共同事業を開始したこともあり成田枠、以遠路線も縮小させており、以遠路線は今後なくなっていくと仮定すると2013年時に比べれば成田からアメリカ本土線はアトランタ、デトロイト、ポートランド、シアトルとなっていますので実現可能な運航規模にはなっています。
強力なリーダーシップを発揮し旧ノースウエスト航空とデルタ航空の合併を実現させ、JAL破綻時にもJALを取り込もうと計画し、日本オープンスカイをダークスカイと揶揄したRichard Anderson 前CEOは勇退し現在は全米鉄道旅客公社(アムトラック)のCEOを務めています。
また2020年に迫る羽田枠の増枠時には、現状の2枠から、積極的に羽田枠を獲得することを目指すともJoe Esposito氏は明らかにしています。
なお、増枠時の羽田の米国線の枠数は不明だが日系エアライン、米国エアラインで均等に配分され昼間の時間帯が配分されるだろうとのあるエアラインの幹部の談話を紹介しています。
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現在のアメリカ線羽田枠は12枠あり、ANA4便、JAL・デルタ航空・ハワイアン航空がそれぞ2便、アメリカン航空・ユナイテッド航空がそれぞれ1便となっています。
アライアンス別にみるとANAとユナイテッド航空が所属するスターアライアンスがかなり優位にたっているのが現状です。
2020年の羽田枠を巡っては各国エアラインが徐々に獲得に向けた動きを見せていますので、どのように枠を配分するかで大きく首都圏の空が変わる可能性があるだけに注目されます。
以下羽田枠に関する各社の動きです。
スカンジナビア航空 『羽田枠獲得を希望 獲得時には成田~コペンハーゲン線を開設』
アメリカン航空 『少なくとも2枠希望 獲得時にはダラス、シカゴが候補』
フィンエアー 『欧州から日本へ直行便を就航した初の航空会社でもありスロットを配分して欲しい』
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