エミレーツ航空のTim Clark CEOは、現在の新型コロナウイルスによる影響について自身の見解を明らかにし、現在は航空業界のブラックスワンな状況で、A380とB747は終わったと表現しました。
スポンサーリンク
同氏は多くのエアラインが政府の介入がなければ経営破綻に至っていたとし、多くのエアラインが政府に救われたとしています。また今後の需要に関しては、以前の水準に回復するまで数年かかるとの見解を示し、今後の需要が読めず、今年の夏(学校開始前などの休暇期間)に人々がどのような行動をとるのか予測できないとしています。
またA380とB747は終わったと表現し、A350とB787は一時的に需要が落ちたとしても必ず市場で必要とされる機種であることから需要は回復するが、これら以上の大型機の需要は鈍化するとしています。なお同氏は今後エミレーツ航空のA380をどのように利用していくかなどには言及していません。
そのほか機内でソーシャルディスタンを確保する動きについては、否定的な意見を述べています。なお当初の予定では2020年6月末に退任する予定でしたが、「私には経験と本能があるので、まだかなり役に立ちます」とコメントしており退任時期を引き延ばすことに含みをもたせています。
世界最大のA380オペレーターで115機を所有するエミレーツのトップがA380に否定的な意見を述べたのは、恐らく今回が初めてとみられ、今後同社がA380をどのように活用していくのかも注目ポイントとなります。
参考記事:The national 画像引用:Emirates
スポンサーリンク
スポンサーリンク