ブリティッシュエアウェイズで長らく独特な運航を支え『BABY BUS』の愛称で活躍してきたA318(G-EUNA)は、昨年に退役が発表されマドリードで保管されていましたが、現地時間2月18日、解体のためオランダのエンスヘーデ空港へラストフライトを行いました。
同社のA318はオールビジネスクラス(32席)仕様で、ロンドン/シティ空港とニューヨーク/JFKを結びビジネス客をターゲットとした運航を続け、便名は同社のコンコルド運航便に付与されていたエース番号と言えるBA001/002便として運航されていました。
またシティ空港の滑走路が短いことから、アイルランドのシャノン空港を経由して給油を行い、乗客はそこでアメリカのプリクリアランスにて入国を済ませ、国内線扱いでニューヨークに到着し、復路は直行便で結ぶという独特な運航体制の便であることが知られていました。
"Speedbird 9279" zojuist geland op @twenteairport. Deze Airbus A318 van @British_Airways met registratie G-EUNA komt voor @AELSnews. pic.twitter.com/XoNpYSiipX
— Twente Airport (@twenteairport) February 17, 2021
しかしながら新型コロナウイルスの影響により、ビジネス需要が激減したことでこの路線の需要も無くなってしまい、ビジネスクラスが旧世代であったこともあり、路線の運休と共に退役へと追い込まれ、解体されることになっています。
新型コロナウイルスの影響により、大型機の退役が目立ちますが、このような特色のある小型機が去っているのも現状となり、寂しいものがあります。コロナ収束後には他機種にて、同路線が再開となるのかも注目となります。
Photo : Nick Morrish/BA