タイ国際航空がエアバスと共同で計画していた、パタヤ近郊のウタパオ空港の整備拠点化計画が白紙となったことが明らかになりました。
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画像引用:U-Tapao Airport
当初の計画では、東南アジアを中心としたアジア各国エアラインの整備・修理・分解点検(MRO)拠点をエアバスと共同で2022年~2023年を目安にパタヤ近郊のウタパオ空港に建設する計画で、総事業費110億バーツ(約365億円)の巨大プロジェクトになる予定でした。
このプロジェクトにより当初予想されていた旺盛な航空需要の増加により、両社に安定的な収益が見込まれることから、タイ国際航空の経営再建計画の一部として期待されていました。
しかしながら新型コロナウイルスの影響による航空需要の低下により、業界の収益性が極端に低下していることからエアバスは今回事業への参加を見送ったものとみられています。タイ政府は、同事業は同社の再建に必要なプロジェクトであるとし、新たな合弁先を募る予定であるとしていますが、現状では有力候補も無い状態となっており、経営再建計画は見直しを迫られ、長期化することが予想されます。
なお今後合弁先が見つからない場合は、海軍へ予定地が返還されることになっています。
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