オーストリア航空は、当初想定していたよりも需要の回復が遅れていることから、再建計画を見直したことを発表しました。
新たな再建計画では、オフィススペースを縮小するほか、新たに2機を長期保管に切り替え、人員削減も実施します。
現在同社は本社が入るビルにおいて8フロアを使用していますが、今後これを4フロアにまで縮小します。また保有する80機のうち既に20機が長期保管となっていますが、新たに2機を長期保管に切り替えます。これにより当初は60機で需要回復に備える計画でしたが、少なくとも2025年までは58機体制で今後の需要に対応します。
Photo : Austrian Airlines
また人員においては、2021年2月末までに、定年などの自然な減少により約650人の社員が削減されましたが、2023年までに650人以上の人員削減が必要であるとしています。
同社CEOは、夏の予約は回復傾向にあるとしながらも、依然として厳しい状況が続いているとしており、新型コロナウイルスの影響の長期化により、今後同社に限らず再建計画を見直すエアラインも出てくることが予想されます。