羽田空港は、2024年1月8日にもC滑走路の運用を再開する予定ですが、運用再開後も当面は、都心上空ルートは使用できないことがわかりました。
これは先日発生したJAL機と海保機の衝突事故で、JAL機が滑走路を逸脱したことにより、滑走路脇に設置されている進入角指示灯(PAPI)*が損傷したため、16L着陸(都心からC滑走路に向かう)ができないためとなります。
Photo : 国土交通省 *画像内の滑走路脇に設置されている4つの灯
これにより、南風運用時に使用される都心上空ルートを使用できないことから、C滑走路運用再開後も南風時は、通常時の9割、北風時は10割の運用となる見込みです。
なお都心上空ルートは、午後3時~午後7時のうちの約3時間程度運用しているものとなり、当面は千葉上空を飛行する頻度が増す見通しとなり、千葉では通常時よりも騒音が増すことが予想されます。なおPAPIの修復には約1ヵ月程を予定しています。
このようなことから千葉県は、今回の運用の一時的見直しはやむを得ないものであるとし受け入れていますが、音の影響を受ける県民もいることから、早期の復旧に全力をあげて取り組むことを要望するとしたほか、23時以降の夜間に飛行する際には、極力、本県上空を飛行せず、東京湾上空を飛行するよう申入れしています。