FSC 航空ニュース

ベトナム航空、燃料不足で4月から国内線を減便へ

 ベトナム民間航空局(CAAV)は2026年3月23日、中東での紛争激化に伴う世界的な燃料供給不足と価格高騰を受け、ベトナム航空が4月1日から一部の国内線を一時運航停止・減便する計画であると発表しました。週に合計23便が削減対象となる見通しで、ベトナム国内の物流や観光への影響が懸念されています。

 今回の事態の背景には、2月下旬から続く中東での紛争の影響があります。ホルムズ海峡を通じた原油輸送が滞ったことで、ベトナムが航空燃料の約6割を依存している中国やタイが、3月上旬から相次いで燃料の輸出を停止しました。現地の輸入業者も、3月末までの供給分しか確保できていない状況を当局に報告しています。

 また、シンガポール市場の航空燃料価格は一時1バレル230ドル近くまで急騰し、平時の約3倍という異例の高値となっています。ベトナム国内の製油所も増産を急いでいますが、他の石油製品の生産を優先せざるを得ず、航空需要を十分に補うまでには至っていません。

 現在のところ減便、運航停止となるのは主に地方路線となり、ハノイ・ホーチミン・ダナンを結ぶ主要幹線や国際線については、経済や貿易への影響を最小限に抑えるため、現在の運航規模が維持される方針です。

 この深刻なエネルギー危機に対し、ベトナム政府は日本やカタール、クウェートなどの協力国に対して緊急の燃料支援を要請していますが、燃料確保の目途はたっていないものとみられています。

中東情勢緊迫でベトナムの各エアラインに燃料不足のリスクが浮上

スカンジナビア航空、中東情勢による燃油高騰で4月に1,000便超を運休へ

ユナイテッド航空、燃料費高騰で供給量を5%削減へ