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ユナイテッド航空、エコノミー席が「カウチ」に変わる新シートを発表 2027年から787と777に導入へ

 ユナイテッド航空は2026年3月24日、エコノミークラスの座席を横になれる「カウチ」へと転換できる新サービス「United Relax Row(ユナイテッド・リラックス・ロウ)」を発表しました。この画期的な座席オプションは、北米の航空会社として初めて導入されるもので、長距離国際線における機内の過ごし方を大きく変える可能性を秘めています。

 この「United Relax Row」は、エコノミークラスの3席1列を一つの専用区画として利用するスタイルです。離陸後、各座席に備え付けられたレッグレストを90度の角度まで跳ね上げることで、座席面を平らなマットレスのような空間へと拡張できます。これにより、足を伸ばしてリラックスするだけでなく、完全に横になって眠ることも可能になります。

 特に小さなお子様連れのファミリーや、より広いパーソナルスペースを求めるカップル、あるいは一人の空間を贅沢に使いたい利用客にとって、非常に魅力的な選択肢となります。利用客には、専用のカスタムフィット・マットレスパッドや特別サイズのブランケット、追加の枕2つが提供されるほか、お子様向けにはぬいぐるみやトラベルキットも用意されます。

 導入計画については、2027年からのサービス開始を予定しており、2030年までに787型機および777型機のワイドボディ機200機以上に展開される見通しです。1機あたり最大12セクションが設置され、客室内ではユナイテッド・エコノミーとユナイテッド・プレミアムプラスの中間に配置されます。

 ユナイテッド航空のアンドリュー・ノセラ執行副社長兼チーフ・コマーシャル・オフィサーは、「長距離路線のエコノミークラスを利用するお客様にも、より広いスペースと快適さを選べる権利がある」と述べています。同社はすでに、12歳未満の子供が保護者の隣に無料で座れる動的シートマップの導入や、機内食の事前予約、セサミストリートとコラボしたキッズ用キットの提供など、家族旅行の負担を軽減する施策を次々と打ち出しており、今回の新座席もその強力な一環となります。

 北米での独占権を持つこの新デザインの導入により、ユナイテッド航空は競合他社との差別化を図り、ブランドのロイヤリティをさらに高めていく構えです。Photo : United Airlines

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