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ユナイテッド航空、 2023年に使用する持続可能な航空燃料/SAFを3倍に

 ユナイテッド航空は、2023年に使用する持続可能な航空燃料(SAF)を3倍とし、サンフランシスコ国際空港発のフライトにも導入を開始することを明らかにしました。

 同社は、サンフランシスコ国際空港を出発する便において、SAF を混合したジェット燃料の使用を開始したと発表し、ロンドン・ヒースロー空港においても今年後半にSAFを導入する予定であるとしています。

 これによりユナイテッド航空の2023年におけるSAF使用量は、約1,000万ガロンに達する見込みで、その量は2022年使用量の約3倍、2019年の約10倍に相当します。

 ユナイテッド航空サステナビリティ担当最高責任者であるローレン・ライリー氏は、「わずか過去数年でSAFの使用量を飛躍的に増大できたことは素晴らしいことです。2023年の1,000 万ガロンという数字は、現時点では必要な量に対してわずかでしかありません。しかし私たちは、今後のSAF供給量を増やすため、エタノールに始まり、藻や二酸化炭素など可能な限りの原料から SAF を製造する会社に多額の投資を実施しています。政策立案者、他業種の企業、他の航空会社との連携を継続することに加えて、こうした投資が太陽光や風力に匹敵する成果の実現に向けてSAF という新たな産業の発展に資すると信じています」と述べています。

 またこのの発表により、SAFを使用したユナイテッド航空の運航マイルは、世界のどの航空会社をも上回る見込みとなります。Photo : UNITED Airlines

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