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スピリット航空、週内にも清算の可能性 燃料高騰で再建計画が暗礁

 アメリカのスピリット航空が、早ければ今週中にも事業の清算に踏み切る可能性が浮上しています。アメリカのCNBCなどの主要メディアが4月15日、関係者の話として一斉に報じました。

 2025年夏に2度目のチャプター11(日本の民事再生法に相当)を申請した同社は、不採算路線の整理や機材削減を進め、2026年3月には債権者との合意を取り付けるなど、初夏の再建脱却に向けて一定の道筋を立てていました。しかし、ここに来て事態は暗転しています。

 最大の要因は、中東情勢の緊迫化に伴うジェット燃料価格の急騰です。1年前の破綻時よりもさらに厳しいコスト増に直面したことで、これまでの再建計画の前提条件が崩れ、資金繰りの改善が困難になったと見られています。

 またこの事態を予見していたかのように、ユナイテッド航空のスコット・カービーCEOは、かつてスピリット航空が事実上の経営破綻に陥った際、同社の完全な倒産を予測していました。司会者からその理由を問われた際、同氏は「私は数学が得意だから」と一蹴。「顧客を馬鹿にすることを前提としたビジネスモデルは長続きしない」と述べ、格安航空会社がただ低運賃だけを武器にする時代の終焉を指摘していました。

 もし清算が決定すれば、同社が保有する機材や発着枠をめぐって他社が競うことが予想され、まずは今後の動向が注目されます。Photo : Sprit Airlines

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