エアアジアグループのクアラルンプールを拠点とし長距離路線を担当するエアアジアXは、2020年上半期の決算を発表し、約216億円の赤字となったことを発表しました。
第2四半期の輸送実績では、旅客数が 2,291人となり、貨物便とチャーター便を運航しただけで実質全便運航停止状態となり、機材もほぼ稼働していない状況が続いています。また、同社はリース会社等に支払いの延期などを交渉するとしたほか、給料も更に削減する予定とし、手元の現金を手厚くしたい考えです。
現在予約の受付を停止していることについては、各国の入国制限解除の見通しが立たないためとしており、チケット販売の収入も得られない状態となっています。また今後の見通しに関しても引き続き、運航の再開の目処が立たないとしており、コスト削減を図り、現金の確保に努めるとしています。
マレーシア国内線と短距離国際線を運航するエアアジアも2020年上半期で450億円の赤字を発表しており、グループで業績が大幅に悪化していますが、トニーフェルナンデスCEOは、2020年後半から2021年には収入が改善するとの見通しを明らかにしています。参考記事:The Star