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ソラシドエア「国内線は我慢比べの状態。競争環境を整えないと地域航空会社が存続できなくなる」

 2025年10月1日、ソラシドエアは現状の国内線について意見を述べ、現状が続けば、実質的には赤字に陥っている状況を踏まえると、国内線の競争環境は我慢比べの状態に陥っており、競争環境を整えないと、地域航空会社が存続できなくなるとの認識を示しました。

 既にANAJALは、事実上の赤字状態に陥っている国内線の現況に危機感を示していますが、ソラシドエアも現況の課題を明らかにしています。

 まず同社の経営状況としては、効率的な運営体制に基づいたリーズナブルな運賃と、ソラシドブランドの確立により、2002年の運航開始以来、コロナ禍期間を除き総旅客数を順調に伸ばし、2024年度の旅客数は約370万人、搭乗率は約75%と、旅客数および搭乗率(L/F)は過去最高を記録しました。

 しかしながら直近では、航空事業を行う上で必要不可欠なコスト(整備費や燃料費)が高騰しており、政府支援なかりせば営業利益はコロナ禍後も赤字で推移しており、今後も地方航空ネットワークを維持する為には収益性の改善や今後の航空機の更新に備え、資金調達余力を強化していくことが必須であるとしています。

 経営課題としては、事業費が高騰する中、運賃水準は横這いであり、海外を中心としたインフレや円安、原油高の進行に伴い整備、燃料費を中心に事業費が高騰し、業界全体での価格競争激化の影響を受けプライステイカーである同社の運賃単価の水準はほぼ不変であることあげています。


Photo : Solaseed Air

 またエンジン整備コストや航空機価格の高止まりも課題であるとし、2030年以降、保有機材を順次更新していく必要があるが後継機の価格は、足もとの為替では90億円程度となり、これは2011年頃に機材を導入した際の価格の約2.5倍程度に匹敵することになるとし、コスト増加が大きな負担となっていることを明らかにしています。

 このようなことから,事業費増加への対応は、個社の企業努力の範囲を大きく超えており、それを是正した上で、各社が競争していける環境を整えていく必要があるとしています。そして国内線事業が各社、実質的な赤字に陥っている状況を踏まえると、国内線の競争環境は我慢比べの状態(=財務体力勝負)に陥っており、需給適合をすすめ運賃を適正化した上で、各社が競争していける競争環境を整えなければ、地域航空会社が存続できなくなり、航空ネットワークが維持できなくなる可能性があると危機感を露わにしています。

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