スリランカ政府は、中東情勢の緊迫化に伴い、南部ハンバントタに位置するマッタラ・ラージャパクサ国際空港を、エミレーツ航空およびカタール航空の代替乗り継ぎ拠点として活用する案について、両社と予備的な協議を開始した模様です。
現在、イラン、イラク、イスラエル、およびUAEの一部を含む広範囲で領空が制限されており、ドバイやドーハといった巨大ハブの機能が影響を受けています。これに対し、スリランカ当局は、両航空会社がマッタラ・ラージャパクサ国際空港への一部運用移転に強い関心を示していることを明かしたとDaily Mirrorなどが報じています。
マッタラ・ラージャパクサ国際空港は、インド洋を東西に結ぶ主要な航空路の直下に位置し、現在の紛争地帯から十分に南へ離れています。このため、欧州、東南アジア、オーストラリアを結ぶ安定した代替ルートとして、その地理的価値が再評価されています。
同空港は3,500メートルの滑走路を備えており、エミレーツ航空が主力とするA380の離着陸も可能です。2013年の開港以来、定期便の少なさから世界で最も寂しい空港とも揶揄されてきましたが、皮肉にもその膨大な空き容量が、緊急時のバックアップ拠点として最大の武器となっています。
一方で、実現には課題も残されています。地上グランドハンドリングの機材確保やケータリング体制、乗務員の宿泊施設など、大規模なハブ運営に必要なインフラを短期間で構築することの難しいことが予想され実現に不透明な部分がありますが、今後の動向が注目されます。Photo : Emirates




