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FAA、ボーイング787-9および787-10の離陸重量引き上げを承認 航続距離と積載量が拡大

 アメリカ連邦航空局(FAA)は、787-9および787-10の最大離陸重量の引き上げを正式に承認しました。今回の重量アップグレードにより、航空会社はより多くの貨物を搭載するか、より長距離の路線を運航することが可能になり、ネットワーク運用の柔軟性が大幅に向上します。

 今回の承認により、787-9と787-10のそれぞれの性能は以下のように向上します。

◇787-9: 最大離陸重量が約1万ポンド(約4,540kg)増加。これにより、約3トンの追加積載量、または航続距離を約300海里(約560km)延長することが可能になります。

◇787-10: 最大離陸重量が約1.4万ポンド(約6,350kg)増加。これにより、約5トンの追加搭載量、または航続距離を約400海里(約740km)延長できます。

 ボーイングの787チーフ・プロジェクト・エンジニアであるジョン・マーフィー氏は、「航空会社からより高い柔軟性が欲しいという明確なメッセージを受け、この取り組みを開始した」と述べています。787-10でより長距離のミッションをこなしたいという要望や、787-9で航続距離を維持しつつ貨物量を増やしたいというニーズに応える形となりました。

この新仕様対応機を最初に運用する航空会社の一つが、ニュージーランド航空です。同社は787-9のローンチカスタマーでもあり、現在ボーイングのサウスカロライナ工場で最終組み立てを終えた機体が、試験飛行や最終検査に向けて準備を進めています。

 ボーイングによれば、2025年12月までに組み立てられたすべての787-9および787-10は、構造上この重量引き上げに対応できる設計になっています。ただし、認定された離陸重量は空港使用料や運航計画に影響するため、各航空会社は機体のデリバリー時、あるいはその後のタイミングでこの機能を「有効化」するかどうかを選択できる仕組みとなっています。

 2011年の初就航から約15年が経過し、世界で1,250機以上が納入されている787ファミリーですが、今回の性能向上により、これまでサービスが提供されていなかった新たな直行便路線の開設や、未開拓市場への進出がさらに加速しそうです。Photo : Boeing

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