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大韓航空とアシアナ航空の統合が実現してもリストラは避けられない可能性

先日、政府主導で大韓航空によるアシアナ航空買収を推進することが発表され、今後メガキャリアが誕生すると大きく報道されましたが、統合においては想定よりも会社規模が大きくならない可能性があります。

 

まず第一に両社ともに新型コロナウイルの影響を受け疲弊している状態であることから、両社の統合の目的は経営の効率化を進めるものであることから、重複路線では今後調整が行われることが予想されます。

このようなことから、統合により大韓+アシアナという単純計算とはならず、路線調整などが行われ実際には現状の両社を合わせた会社規模よりも小さくなることが予想されています。これまで両社ともに路線拡大戦略をとり、一部では急拡大すぎると懸念の声もあり、これが経営状況を悪化させた一因とも考えられていることから、今後を経営の効率化を進めるにあたり手をつけざるを得ないとの見方が圧倒的です。なお現在重複路線は48路線あり、アシアナ航空が単独で運航する路線は、14路線となります。

また現段階では、統合に際して人員削減は行わないとし、アメリカ本土への新路線開拓や、運航時間帯の調整により余剰人員が出ないようにする案としていますが、最終的には人員削減は避けられないとも見方も強く、一部労働組合側もそこの不安を払拭できないことから、反対する姿勢を見せています。

また傘下LCCとなる大韓系のジンエアー、アシアナ系のエアプサン・エアソウルでも段階的に統合とされる見込みですが、こちらでも同様の問題に直面することになり、韓国各紙は、最終的には人員削減は避けられないとの見解をしています。

順調に進めば2021年後半にも統合手続きが完了するとみられていますが、果たして約束通り人員削減を行わないのか、そしてどこまでの会社規模に生まれ変わるのかが注目されます。Photo : Airbus

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