大韓航空がアシアナ航空の買収を検討していることが明らかになりましたが、早ければ明日11月16日にも政府レベルで決定する可能性があることがわかりました。
大韓航空を傘下に収める韓進グループは、数ヶ月前からアシアナ航空の債権団代表である産業銀行(政府出資)と協議を重ねていたとみられており、今後韓進グループはアシアナ航空に対し、買収意向書(LOI)を提出するものとみられています。その後は韓進グループ傘下の大韓航空がアシアナ航空株を取得し統合を進める計画です。
この統合が実現すると、新生大韓航空は保有機数が約250機に達し、世界でも10位圏内(RPK値:現在18位)を狙える会社規模となり、その規模は現在のアメリカン航空に匹敵するものとなります。また国際貨物輸送貨物部門においても大きく躍進し、総輸送量は現在の5位からキャセイパシフィック航空を抜き3位となります。
また両キャリアの子会社として運航しているLCCのジンエアー、エアプサン、エアソウルにも影響が及ぶものとみられ、今後大規模な業界再編に繋がることが予想されます。そしてこれらの全てのエアラインがグループとなることで、路線の収益改善も期待できるほか、訓練費などもコスト削減を行え、経営の効率化が図れる可能性があります。
しかしながら労働組合や一部株主や国民からは反発があることも予想されており、統合が決定するまでには多くの時間を要する事が予想されており、今後この構想が具体化し公になった際にどこまでの反響があるのか注目となります。
参考記事:youthdaily Photo : Airbus