シンガポール航空傘下のスクートは、保有するA320neoを一時的に貨物機仕様に改修したことを発表しました。
既に多くのエアラインが旅客機を一時的な貨物機仕様に改修し、貨物需要の取り込みを図っていますが、同社もこの取り組みをを始めます。
Photo : Scoot
今回改修されたのは『9V-TAZ』となり、搭載能力は約20トン増え、改修には4日を費やしたとしています。改修に際し大型機でなくA320となった理由については、規模が小さい都市への貨物便を想定していることが理由としています。なお今週にも、もう1機の改修を進めるとしています。
同社はこれまでも旅客機の貨物室のみでの貨物輸送を実施していましたが、新型コロナウイルの長期化や貨物輸送の効率化を考え、今回改修を行うことを決定しています。
国内線を持たないシンガポールをベースとする同社は、他国のエアラインに比べても厳しい状況が続いており、現時点では貨物収入が貴重な収入源となっています。