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12月4日に発生したJL904便の重大インシデントにおいて国交省が対応を発表 JALとANAの同型機のエンジンの緊急点検を実施

国土交通省は、2020年12月4日に発生した日本航空のJL904便のエンジンが破損するなどした重大インシデントに対する対応を発表しました。

これは2020年12月4日11時51分頃に発生した、那覇発羽田行きの日本航空904便のB777型機が、那覇空港の北約100キロメートルにおいて、左側のエンジンに不具合が発生し同空港に引き返す事案が発生し、到着後の点検で、同エンジンのファンブレードやエンジン・カウル等に損傷が認められた重大インシデントを受けたものとなります。

同省は、日本航空に対し、運輸安全委員会の調査の進捗に応じた必要な措置を講じるとともに、その進捗を待たずして、エンジンメーカーと連携し想定しうる原因を考慮して当面の再発防止策を実施するよう指示しています。

また、ファンブレードの破損からエンジンの損傷に至った可能性が考えられることから、同系列のエンジンを搭載した航空機を運航するJALとANAに対し、次回の飛行までに当該エンジンのファンブレードの緊急点検(詳細目視点検及び変形や凹みを確認するための触診点検)を指示しました。

現在の同エンジンを搭載した該当機の保有状況は、JALが13機、ANAが24機となりますが、点検の結果、問題がないことが確認されています。なお日本に乗り入れている海外エアラインにおいて、同系列のエンジンを搭載しているエアラインはありません。

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