三菱航空機は、2021年3月末をもって県営名古屋空港のターミナル内にある本社を移転することがわかりました。
新たな移転先は、隣接する組み立て工場内となり、2015年から本社として入居していた名古屋空港ターミナルから退去となります。今回の本社移転は、スペースジェットの事実上の事業凍結によるもので、大幅な予算削減が影響しています。
同社は、新型コロナウイルスの影響と開発状況を踏まえ、M90開発活動は一旦立ち止まるとしながらも、型式証明文書作成プロセスは継続し、需要回復まで再開のための事業環境の整備に取り組むとし、開発費を大幅に縮小して事業は継続する方針を示しています。
またアメリカの開発拠点で実施している試験飛行などの活動も2021年4月までに取り止め、4機ある機体の保守や管理のみを継続するものとみられます。Photo : Mitsubishi Aircraft