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アリタリア航空、10月14日をもって運航終了 15日よりITAが始動し東京/羽田~ローマ線はITAが引き継ぎへ

 アリタリア航空は、2021年10月14日をもって運航を終了し、2021年10月15日よりITA(Italia Trasporto Aereo/Italy Air Transport)が始動することになりました。

 既報の通り、これまでITAは2021年10月15日に就航する手続きを進めていましたが、アリタリア航空が同日以降の航空券の販売を停止したほか、予約済みの航空券の払い戻しを始めたことから、ITAの同日の就航が決定的となりました。また、現地情報によれば近日中にITAの公式ホームページが開設される予定としており、就航に向けた準備が本格化しています。

 ITAは、運航開始時に52機(7機がワイドボディ機)を運用し、2022年末までに80機、2025年には105機以上に保有機材を拡大させる予定です。また従業員数は約3,000人となり、現在のアリタリア航空の従業員数11,000人から大幅に削減することになります。なお今後の事業拡大により2025年までに約5,500人まで増員する方針です。

 また運航路線においては、始動時は45の就航地と61路線のネットワークから始まり、2025年末までに74の目的地と89路線に拡大することを目指しています。現在日本路線においては、東京/羽田~ローマ線をアリタリア航空が運航していますが、この路線は今後ITAが継続する予定となっており、始動時の欧州以外の就航地は羽田・ボストン・ニューヨーク・マイアミとなります。Photo : ITA

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