ドイツ・フランクフルトの第2空港の立ち位置となるフランクフルト・ハーン空港が破産を申請したことがわかりました。
これは地元裁判所が公開した文書から明らかになったもので、既に破産手続きの暫定的な管理者を任命しています。
ハーン空港は、フランクフルトから約100km以上離れた利便性の悪い場所に位置し、実際にはフランクフルトのあるヘッセン州に属さず隣の州にある空港となります。このような利便性の悪さから、主に貨物エアライン・LCCが就航していますが、同空港に就航し最大の運航便数を誇っていたライアンエアが一部路線をフランクフルト国際空港に移管したのをきっかけに、近年利用者数が減少していました。
そのような状況下で、新型コロナウイルスの影響により旅客便の多くが運休になったことが追い打ちとなり、今回破産に至ったものとみられます。
また同空港の株式は、中国のHNAグループが82.5%の株式を保有しており、残りの株式はドイツのヘッセン州が保有する内訳となっています。周知の通り、HNAグループは今年2月に破産手続きを開始しており、この影響も受けたものとみられます。
現在までに同空港の運営はこれまでと変わらず行われており、今後も運営を継続して再建を目指すものとみられますが、同空港からの正式な声明は出されていない状況となります。Photo :Frankfurt-Hahn Airport