台湾航空当局(CAA)は、スターラックス航空に対して増資を行うよう指示した事がわかりました。
スターラックス航空の資本金は約470億円ですが、運航開始から今年の第3四半期までの累積損失が約250億円に達し、資本金の半分以上が失われた状態となっています。このような状況であることから、CAAは警告が必要な状況であると判断し増資を指示しています。
この指示に対しスターラックス航空は、コロナ禍においても従業員の解雇や給与の引き下げを行っておらず、新機材の導入、シミュレーター、運航本部や整備施設の建設などへの投資によりこのような赤字額になったとし、2022年前半にも増資を予定しているとしています。
同社は、会社設立後の定期便開始時期と新型コロナウイルの世界的な流行が重なったことから、大幅な事業計画の変更を余儀なくされ、これまでも主力となる国際線において、需要の低迷により利益に達するような輸送が行えていないのが現状となります。
来年にはA350-900型機、A330-900neoの受領を予定していることから、更にコストがかかる予定となり、コロナの状況が改善しない環境においては増資が不可欠となります。Photo : Starlux Airlines