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JR東日本の「羽田空港アクセス線」の新駅は第1ターミナルと第2ターミナルの間のP3西側に建設へ

 JR東日本が2029年度の開通を目指す「羽田空港アクセス線」の羽田空港の新駅は、第1ターミナルと第2ターミナルの間となるP3西側に建設する方向で調整が進んできることがわかりました。

 この工事においては、アクセス線の新駅と共に京急電鉄の第1・第2ターミナル引上線を整備するものとなり、国がトンネルなどの構造物を建築を行って鉄道事業者に貸し、軌道やホームなどは後者が整備する予定となり、基盤整備の全体事業費は1,000億円以上を見込んでいます。2022年度に詳細な設計を終える予定で、着工は2023年度を予定しています。

 新駅は、第2ターミナル寄りとなるP3駐車場西側に整備する予定となり、地下1F部分がホーム階となり、ホーム下には機械室を設ける予定です。これによりB2がモノレール、B3が京急のホーム階となります。

 また京急の第1・第2ターミナル引上線の整備より、品川駅間との運行本数を1時間あたり最大9本にまで増発できる予定となり、アクセス線の整備と合わせて羽田空港の鉄道アクセスが機能強化されることになります。

 なお掘削場所においては、軟弱地盤であることから、P3駐車場基礎への影響、連絡橋の橋台への影響、国道357号線への影響(舗装面のクラック等)、道路下のEPS及び共同溝への影響、本体の構築位置や寸法への影響、地下水位の影響(盤ぶくれ対策等)が想定されることから、これらの影響を最小限に留める、難易度の高い工事になるとみられています。

 またアクセス線の整備以外にも、今後羽田空港においてはターミナルの拡張工事を予定しており、今後10年で大きく形を変えることになる予定です。Photo : 国土交通省

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