マレーシア航空のIzham Ismail CEOは、現在保有する6機のA380型機について、2022年内に売却することが目標であることを現地紙に対して明らかにしています。
同CEOは、今後A380が復帰する可能性は無く、今後の同社のネットワーク戦略に同機は含まれていないとし、引き続き同型機の処分を進める方針とし『将来の航空機技術に目を向けると、双発機と長距離機ばかりです。つまり、競争力を高めたいのであれば、運用コストが高いA380を投入するわけにはいかないのです。A380では、競争力を発揮するための公平な土俵に立つことはできないのです。A380の製品が優れていることは間違いありませんが、最終的には損益に帰結します』と述べています。
また、A380の中古市場での需要があるかどうかはわからないが、現在数社の関係者と商談中であるとし、当面の目標は今年末までに航空機を処分することであるとしています。
同社は、早くからA380の退役を決めていますが、最終的な処分方法に手間取っているような状況となっており、今後商談中の数社と話がまとまるかが注目されます。