ANAとJALは、第3四半期決算を発表し、両社ともに黒字を確保したことを発表しました。
ANAは、売上高を伸ばしつつ、コストマネジメントを徹底したほか、公租公課の減免等の支援の継続もあり、第2四半期に続き、営業利益・経常利益・純利益のすべてにおいて黒字となりました。これにより第3四半期の実績を反映し、通期の業績予想を上方修正しており、最終損益が600億円の黒字の見通しとしています。
またJALは、国内外における航空旅客需要は着実に回復しているとし、国際旅客収入は主に単価上昇により想定を30億円上回る一方、国内旅客収入は需要が伸び悩んでいることから、通期の業績予想を250億円の黒字へ下方修正しています。
なお配当においては、ANAが無配を継続し、JALは先行きの不透明感が残るものの、今期の黒字化とこの先の見通しに一程度の目途をつけることができたことから、今期末における1株あたりの配当予想額は20円としています。
【2022年4-12月期連結決算】
ANA:売上高が前年同期比70.5%増の1兆2586億円、黒字額は626億円(前年同期1028億円の赤字)
JAL:売上高が前年同期比約2倍の1兆55億円、黒字額は163億円(前年同期1283億円の赤字)
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