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ユナイテッド航空の乗務予定のパイロットがパリ・シャルルドゴール空港にて飲酒で逮捕

 現地時間2023年7月23日、ユナイテッド航空の乗務予定のパイロットが、パリ・シャルルドゴール空港にて飲酒の疑いで逮捕されました。

 63歳の同パイロットは、パリ発ワシントン行きのUA331便に搭乗予定でしたが、既定を超える飲酒量の疑いにより拘束され、飲酒検査を行ったところ、血中アルコール濃度がフランスにおける規定の6倍の数値が検出され逮捕に至りました。なおこの影響により同便は、欠航となりました。

 その後同パイロットは、7月25日に裁判所に出廷し、前夜にワインを2杯飲んだだけと主張しましたが、裁判官はその主張を退け、飛行機事故が起きる可能性があり、267人の乗客を危険にさらしたとし、執行猶予付きの6ヵ月の懲役刑と約5,000ドルの罰金も言い渡し、更に1年間の飛行禁止処分としました。

 欧州においては、パイロットのアルコール規定が厳しいことで知られており、操縦前の準備段階でも摘発が可能となっており、2018年には日本航空のパイロットも飲酒で懲役刑の判決を受けています。Photo : United Airlines

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