ユナイテッド航空の客室乗務員で構成する労働組合が待遇改善を求めストライキ権を確立しました。
同組合は、同社客室乗務員の28,000名が参加する団体となり、投票率90.21%で99.99%の賛成を得て、ストライキ権を確立しました。
具体的な要求は、基本給の増額、現場を含む勤務時間に対する賃金の増額、過去3年間の遡及的賃金調整、労働環境改善のためのスケジュールの見直しなどを求めています。
同組合の会長は、今回の投票は、特にレイバーデーの旅行シーズンが近づく中、会社の利益の公平な取り分を確保しようとする客室乗務員の団結と決意を示すものであるとしました。また同社CEOの昨年の収入は1,860万ドルで、高給取りのパイロットを含むUA従業員の平均収入の299倍に当たるとし、客室乗務員が基本的な生活費に苦労している中、経営陣が自分たちに大幅な昇給を与えたことを批判しています。
なお現時点で即時のストライキの可能性はないものの、当局が許可した場合、ストライキを実行することを示唆しており、仮にストライキが実施された場合、大きな混乱を引き起こすことが予想されます。Photo : United Airlines