度重なる開発遅延で話題を集めているボーイングの最新鋭大型旅客機の777Xですが、ユナイテッド航空は今後も同型機を導入しない方針であることを明確にしています。
アメリカ企業であるボーイング機においては、これまでアメリカエアラインも多くの機種を発注してきましたが、777Xにおいては現在も受注が0となっており、今後も発注するアメリカのエアラインが出てくる可能性は低いと考えられています。
この背景には、アメリカ特有の事情があるとされており、アメリカエアラインの多くは、国内の各拠点空港から長距離国際線を飛ばし、他国エアラインのように国内1拠点にハブ&スポークを構築するスタイルではないことから、大型機は不要と考えているエアラインが多いようです。
実際にこれまで777Xを発注しているANA、エミレーツ航空、キャセイパシフィック航空、ルフトハンザドイツ航空、カタール航空、シンガポール航空、ブリテッシュエアウェイズの多くは1拠点に集中させる戦略をとなっており、その結果大型機が必要な需要を創出しています。
実際にユナイテッド航空のネットワーク管理責任者のPatrick Quayle氏は、同様の事情によりB777Xは導入しない方針であることを明らかにしており、「777Xは非常に優れた航空機になると考えていますが、非常に大きな航空機です。当社のハブ構造を考えると、小型のワイドボディ機の方が実際には優れていると考えています。当社は西海岸から乗客を乗せて東海岸まで飛ばし、その後ロンドンなどへ飛ばしているわけではありません」と述べています。
またこのような事情により今日までユナイテッド航空をはじめとするデルタ航空、アメリカン航空などのアメリカのエアラインは、747-8やA380型機を導入してこなかったとし、同様の事情でB777Xの導入の可能性は極めて低いとしています。
自国製の航空機であれば、自国エアラインが導入するの通例ですが、アメリカエアラインがそのような事情に左右されないのは、政治と一定の距離があるからと考えることもできます。Photo : Boeing




