2023年7月29日にユナイテッド航空のニューアーク~ヒューストン線のUA702便にて、767型機が着陸時に前輪で強く接地したことから機体に歪みが生じるトラブルが発生し、当時操縦を担当していた副操縦士は後に解雇され会社側を訴えていましたが、裁判所はこの訴えを棄却しました。
この裁判において元パイロットは、会社側はFAAに対し事故の原因は自身の操縦によるものと報告したことが虚偽にあたり、実際にはスピードブレーキを作動させていなかった機長にも責任があり、事故の責任を負うのは機長であり、このような虚偽の報告を行ったことで、自身が他エアラインに就職することを困難にしたとして10万ドル以上の損害賠償を求めていました。
Photo : NTSB
今回裁判所は、この報告書によって他の航空会社に雇用されなくなるかどうかは断定できないとして訴えを棄却しています。なお当該機は、7ヶ月の修復を経て運航を再開させていますが、損傷を大きかっただけに運航再開時には話題となりました。