ITAエアウェイズが、アエロイタリア航空の塗装がアリタリア航空に酷似していると主張していた控訴審において、主張が認められで勝訴しました。
ITAエアウェイズとアエロイタリア航空においては、ITAエアウェイズが権利を有するアリタリア航空のブランドにアエロイタリア航空の塗装が酷似しているとして裁判を行い、第一審ではITAエアウェイズの主張を退けましたが、今回の控訴審ではITAエアウェイズの主張が認められるました。
これを受けアエロイタリア航空はブランド変更を余儀なくされることになり、2026年1月1日までに「アエロイタリア」のブランドと、3色のデザインで大きく描かれているAのロゴの使用を停止しなければならなくなりました。
今回の判決を受けITAエアウェイズは「ローマ裁判所の判決に大変満足しています。この判決は、私たちの訴訟と、この件が始まって以来私たちが主張してきた正当性を確認するものです。私たちの唯一の目標は、経済的に絶対的な価値を持ち、世界的な魅力を持つアリタリアブランドを守ることであり、これからもそうあり続けます。私たちはこの貴重なブランドの復活に注力しており、まずは3機の航空機に「Inspired by Alitalia」の文字を載せることから始め、近い将来、このブランドを最大限に高めるための最善の解決策を検討しています。」とコメントしています。
またアエロイタリア航空は「ITAの要請を受け入れ、アエロイタリア社は最高裁判所への上訴の可能性を慎重に検討すると共に将来を見据えこの状況を好機に変えていく可能性について検討しています。それは、既に進行中の進化と長年追求してきた成長ビジョンを反映した、国際的なブランド再構築です。」とコメントしています。
既報の通りITAエアウェイズは、今後アリタリア航空ブランドに戻る可能性が高いとみられており、今回の勝訴はそれに向けたプロセスと考えることもできます。Photo : Aeroitalia