運輸安全委員会は、2024年1月に羽田空港で起きたJAL機と海保機の衝突事故の第2回の経過報告を公表しました。

2025年の調査においては、2024年に実施したA350型機シミュレーターを使用したデータ収集を目的とする検証実験に加え、海保機の進入経路上からの視認性の分析に必要なデータの収集を目的として、事故当日と同様に月明かりのない2025年年3月26日から翌27日にかけて、夜間、中部国際空港の滑走路上に海保機の同型機(DHC-8-315型機)を配置し、最終進入中の航空機から撮影する等の検証実験を実施しました。

本検証実験に際しては、事故発生時と同様の外部灯火を点灯させ、飛行場灯火の設定も事故時と同じ輝度設定とした上で、小型の固定翼機及びヘリコプターを用いて空中から撮影等を行いました。

本検証実験を行った中部国際空港は、羽田空港滑走路34Rと同じく低視程時においても着陸が可能なカテゴリーⅢ精密進入用滑走路を有しており、そのため、滑走路進入端より手前側では連鎖式閃光灯や滑走路中心線灯の設置の有無等に違いがあるものの、検証実験を行う上で重要な滑走路進入端より奥側(海保機の同型機を配置した側)については、滑走路灯の間隔が異なる点を除き、飛行場灯火の製造者や配置は羽田空港滑走路34Rと同じとなっています。
また滑走路上に航空機を配置した状態で最終進入経路上を飛行することから、滑走路への接近を安全に実施するため、JAL機のような大型機は使用せず、小型の固定翼機及びヘリコプター(いずれもヘッドアップディスプレイは装備なし)を用いて実施し、これらの検証実験によって得られたデータを用いつつ、分析を進めているとしています。

また管制塔からの当時の視認性などについても調査を行っており、同委員会は今後も事故原因の究明に向けて調査を進める方針です。Photo : 運輸安全委員会




