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ヨーロッパ、3週間以内に航空システムの維持不能なレベルの燃料不足に直面する可能性

 欧州の航空ネットワークが、かつてない供給危機の瀬戸際に立たされています。欧州の500以上の空港を代表する業界団体「国際空港評議会ヨーロッパ(ACI Europe)」は2026年4月10日、欧州委員会に対し、今後3週間以内に欧州全域で航空燃料不足が発生する恐れがあるとする緊急の警告書簡を送付したことがわかりました。

 ReutesやFinancial TImesの報道によると、危機の背景には欧州が航空燃料ジェット燃料の約40〜50%を中東からの輸入に依存しているという構造的問題があります。

 ホルムズ海峡の封鎖以降、ペルシャ湾からの新規の燃料タンカーは途絶しており、ACI Europeのオリビエ・ヤンコベック事務局長は書簡の中で、「今後21日以内に通航が大幅に改善されない限り、欧州の航空システムは維持不能なレベルの燃料不足に直面する」と、極めて強い言葉で警告を発しました。

 事態の打開に向け、4月13日からワシントンD.C.で開幕する「IMF・世界銀行春季会合」に注目が集まっています。この閣僚級会合では、戦略的備蓄の放出や代替供給ルートの確保など、エネルギー市場の安定化に向けた緊急協議が行われる見通しです。ここで国際的な協調介入や物流ルートの安全確保について劇的な進展がない限り、GW明け以降の欧州路線は世界的に大きな混乱に巻き込まれることが予想されます。

 既にイタリアやスペインなど輸入依存度の高い一部の空港では、航空機への給油量を制限する措置の準備が開始されていることがわかっており、今後影響がどこまで広がるのか懸念されています。

イタリアの4空港で航空燃料不足、短距離便を中心に給油制限開始へ