ボーイングは、主力機種であるB787ドリームライナーの生産拠点をサウスカロライナ工場に集約することを発表しました。
現在同機は、ワシントン州のエバレット工場とサウスカロライナ州ノースチャールストンにあるサウスカロライナ工場の2拠点で生産を行っていますが、これをサウスカロライナ工場に集約します。この決定により業務の効率化が図れ、コストダウンを行うことできるとしています。
この発表に伴い同社の民間機部門Stan Deal CEOは『B787が今日のような成功を収めることができたのは、エバレットの素晴らしい仲間のおかげです。彼らのおかげで、航空会社と利用客の旅行スタイルを変える航空機が誕生しました』とコメントしエバレット工場のこれまでの功績を称えています。
サウスカロライナ工場は、唯一B787-10を製造できる工場であることが同工場に集約することになった理由の一つとされていますが、航空業に対する課税がサウスカロライナ州の方が優遇されていることが大きな要因とみられています。
7月に発表されたように、同社は大幅な減産体制とすることを決定しており、B787に限っては上記2拠点でピーク時の月産14機から6機とする計画に変更しており、この計画に完全に以降する2021年に統合が完了となる予定です。このようなことから、エバレット工場においては、今後雇用喪失の可能性が高まってとの指摘があります。Photo : Boeing