新型コロナウイルスの影響により窮地に追い込まれているエアアジアXの債務再編計画の影響により、エアバスは約5,200億円の契約が解消になる可能性があると考えている模様です。
エアバスのアジア太平洋地区長のAnand Stanley 氏は、「エアバスが相当な損失に苦しむ可能性が高い」としており、既にエアアジアX向けの7機が製造に着手していることを明らかにしているほか、ワイドボディ機の受注残として71機があるとしています。A330neoは、エアアジアグループが最大の顧客であることから、今後エアバスの生産率にも影響が及ぶ見込みとなり、現在の月産2機から、減産体制となる可能性が高まっています。
またA321XLRを30機導入する計画にも影響が及ぶことは必至となっており、エアバスは合計100機以上のキャンセルを受ける可能性が高く、多大な影響を受ける見込みです。
現在エアアジアXは、債権者に対し債権放棄を求め、事業継続のために新株発行や新株予約権の割り当てで最大5億リンギ(約130億円)を調達するとしていますが、複数の債権者が不満を持っているとされています。しかしながら同社は、倒産を回避することが双方にメリットがあるとの立場を示しています。いずれにせよ債権者としては、同社の経営危機により多大な損害を避けることができない状況となっています。参考記事:FMT news