エアインディアは2026年3月10日、中東情勢の緊迫化に伴う航空燃料価格の急騰を受け、燃油サーチャージの適用体系を大幅に刷新すると発表しました。今回の措置により、これまでサーチャージが設定されていなかったインド国内線においても、新たに徴収が開始されます。
改定は3段階に分けて実施されます。第1段階となる3月12日の発券分からは、インド国内線および近隣のSAARC(南アジア地域協力連合)諸国路線において、1チケットあたり一律399ルピーのサーチャージが導入されます。また、これまで適用外だったシンガポール便や中東便についても、新たに徴収の対象となります。
既存のサーチャージ設定路線についても引き上げが行われ、第2段階となる3月18日からは、欧州便が125ドル、北米・豪州便が200ドルへとそれぞれ増額されます。なお、日本を含む極東市場への適用については、第3段階として後日詳細が発表される予定です。
同社は声明で、航空燃料が運航コストの約40%を占める現状に触れ、「サーチャージの導入なしには運航コストを賄えず、欠航を余儀なくされる路線が生じる可能性がある」と述べ、外部要因によるやむを得ない措置であるとして利用者に理解を求めています。
今回の改定はエアインディアおよび傘下のエアインディアエクスプレスの全便に適用されますが、改定日より前に発券済みの航空券については、予約変更等を行わない限り追加の支払いは発生しません。
現在日本でも国内線に燃油サーチャージの導入を検討する動きが広まっており、昨今の原油価格の乱高下により、このような動きは世界的に波及する可能性があります。Photo : Air India




