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カタール航空、A380やA350などを長期保管でスペインのテルエル空港にフェリーを開始

 カタール航空は、中東地域で続く緊張状態を受け、A380やA350を含む複数の機体を、スペインにある長期保管施設があるテルエル空港へのフェリー始めたことがわかりました。

 同社は今月18日から運航の正常化を目指していましたが、安全上の懸念から便数の削減を余儀なくされており、需要の低迷が長引くことを見越した措置として、一部機体を長期保管するものとみられます。なお移送されたのは、ロンドンに留め置かれていたA380が1機のほか、A350を3機、A330が4機、787が1機となります。

 カタール航空は、2月末に発生した紛争の影響で一時すべての運航を停止していました。今月18日には、ハブ拠点であるドーハのハマド国際空港での乗り継ぎを含む定期便の再開が許可され、一時は1日180便の出発を計画するなど、急ピッチでの復旧を目指していましたが、ミサイルやドローンによる攻撃の脅威が消えない中、この計画は厳しい状況に立たされています。

 今回の機体保管は、単なる一時的な避難ではなく、中東を通過する航空需要が数ヶ月から数年にわたって停滞することを見越した戦略的な準備である可能性もあり、これまで世界屈指のハブ空港が集中していた中東エリアの地位が低下しつつあるのが現状です。

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