FSC 機材 航空ニュース

エアバス、カタール航空に対して2億2000万ドル(約250億円)の損害賠償を請求

 エアバスは、カタール航空に対して2億2000万ドル(約250億円)の損害賠償を請求したことがわかりました。

 これはカタール航空が、A350型機の塗装劣化により安全が確保できないとして同型機の受領を拒否している問題で、エアバスはこのカタール航空の対応に対して上記金額の損害賠償を求めイギリスの高等法院に提訴しました。

 エアバスは、このカタール航空の受領拒否の対応が両社の間の契約不履行にあたるとして、カタール航空が発注していたA321neoの契約を一方的に取り消すなどの措置を講じましたが、イギリスの裁判所は本審理が行われる4月までその措置を講じないよう命じています。

 対するカタール航空は、エアバスに対して約720億円+運航停止期間1日毎に400万ドル(約4億6,000万円)を加算する損害賠償を請求しており、今後裁判所がどのような判断を下すのか注目されています。

 なお両社の関係は、過去最悪のレベルに達していますが、カタール航空は、事実上ボーイングとエアバスの2強となっている航空機市場において、エアバス機を選定できなることが不利益となると判断したのか、最近では過激的な発言を控え、A321neoに関してはその能力を称賛するなど、あくあでもこの問題はA350型機に限ったことであるとの対応を示しています。Photo : Qatar Airways

カタール航空、英裁判所にA321neoの契約の復活を求める A321neoに関しては称賛

カタール航空、レトロ塗装のB777-300ERの運航を開始 今後1年間運用し日本路線への投入に期待

エアバス、A350型機の塗装劣化問題の裁判においてカタール航空の目的は『金銭』であると主張へ