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カタール航空、中東情勢緊迫でコスト削減へ 機材リース料の減額交渉に着手

 カタール航空は、緊迫化する中東情勢を受けた深刻な運航への影響を背景に、航空機リース会社に対してリース料の減額や支払い条件の変更を求める交渉を開始したことがわかりました。

 最新の海外報道によると、今回の措置は地域的な混乱による収益激減に対応するための緊急のコスト削減策と位置づけられています。

 2026年2月末からのイラン戦争の影響により、中東全域の空域閉鎖や飛行制限を引き起こしました。カタール航空においても、3月下旬時点では全機材の4割以上が地上待機を余儀なくされ、一部機体はスペインのテルエル空港にて保管している状態が続いています。このように機材が稼働していない状況下で、多額の固定費であるリース料の支払いが継続していることが、同社のキャッシュフローを圧迫する最大の要因となっています。

 こうした事態を受け、カタール航空は複数のリース会社に対し、リース料の支払い猶予や一時的な減額を打診している模様で、交渉の焦点の一つとなっているのが、従来の固定制から、実際の飛行時間に応じて料金を支払う方式への移行です。

 航空機リース市場全体では、世界的な機材不足からリース料が上昇傾向にある貸し手優位の状況が続いています。しかし、カタール航空は世界最大級の機材発注を抱える重要顧客であり、その交渉力は極めて強固と考えられています。同社の動向は他の中東系航空会社にも影響を与える可能性があり、業界関係者は今後の交渉の行方を注視しています。Photo : Qatar Airways

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