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ボーイング、B787の生産拠点の統合を検討 エバレット工場で雇用喪失の恐れ

ボーイングは、主力機種であるB787ドリームライナーの生産拠点を統合することを検討しており、早ければ9月にも詳細を発表する模様であることがわかりました。

現在同機は、ワシントン州のエバレット工場とサウスカロライナ州ノースチャールストンにあるサウスカロライナ工場の2拠点で生産を行っていますが、これまでのところエバレット工場での生産を取り止めるとの見方が強くなっています。その理由は、航空業に対する課税がサウスカロライナ州の方が優遇されていることが理由で、航空機需要減退でコスト削減を強いられている同社にとっては、サウスカロライナを選択するものと考えられます。

先月発表されたように、同社は大幅な減産体制とすることを決定しており、B787に限っては上記2拠点でピーク時の月産14機から6機とする計画に変更しており、在庫も多く抱えていることから、統合は現実味を帯びています。

このようなことから、エバレット工場においては、大幅に雇用喪失する可能性が高まっており、今後行われる人員削減においてエバレット工場に集中することが危惧されています。参考記事 : Seattle Times Photo : Boeing

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