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ロールスロイス、次世代エンジン『UltraFan(ウルトラファン)』の開発を一時凍結へ

大手航空機エンジンメーカーのロールスロイスは、現在開発中の次世代エンジン『UltraFan(ウルトラファン)』の開発を一時凍結することを検討していることがわかりました。

これは同社のWarren East CEOがFinancial Timesのインタビューで明らかにしたもので、新型コロナウイルスの影響による航空需要の減退や、ボーイングやエアバスの次世代航空機の開発が遅れていることを理由としており、現在の予定では、2022年までは計画通り開発を進めるものの、地上試験を終える同時期で一旦開発を凍結するとしています。

UltraFanは、第1世代の同社トレントエンジンと比べ、燃費が25%向上し、温室効果ガス排出量も25%削減できるエンジンとして開発されています。また同エンジンは、25,000〜100,000ポンドの推力に適用でき、ナローボディ機とワイドボディ機の両方のプログラムに使用できるよう設計される予定で、既に5億ポンドが投資されています。

当初の計画では、2020年代末頃のリリースを予定していましたが、今後のスケジュールは、パンデミックによる影響に左右されるため見通せないのが現状となります。Photo :Rolls-Royce

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