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デルタ航空、B797のローンチカスタマーに改めて意欲

デルタ航空CEOのEd Bastian氏は、3月5日のJPモルガン航空運輸産業会議にてボーイングが開発を検討してるB797(NMA:New Midsize Airplane)に非常に興味があり、開発を決定することを願っているとし発言したことが明らかになりました。

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同CEOは2月下旬のBusiness Journalのインタビューでも、B797のローンチカスタマーとなりたいと発言しており、ボーイングと話し合いの場を持っていることを明らかにしています。
デルタ航空のような規模のエアラインがローンチカスタマーに名乗りを上げたことでボーイングは、開発に向けた大きな後押しになると予想されます。
なお、デルタ航空はB797が後続機として機材更新できる機種B757とB767を204機保有しています。

ボーイングはNMAについて2019年に開発するか否かを決定するとしていましたが、その判断を2020年まで延期する事を先日明らかにし、開発となれば2025年の納入が予定されています。

B797は、B737とB787の間の需要獲得を目指した航空機で、エアバスが今年のパリ航空ショーで開発を発表すると噂されるエアバスのA321XLRと競合することになります。
ボーイングは現在のところB797をワイドボディ機とするとの見方が強いので、その点が2社の大きな違いとなります。

エアバス社は、B797に対し対抗できる機種はすでに保有しているとし、A321XLR,A330neoの派生型(短距離向け)の開発による既存のシリーズで中型機市場をカバーしたい考えで、ボーイングが開発を決定した際はどちらが受注を伸ばすのか注目されます。

なお、ボーイングは開発を検討している機種をB797とは呼ばずNMAとしていますが、ヨーロッパ市場において『B797』の商標登録を済ませていることが明らかになっています。
参考記事:Flight Global Business Journal
画像引用:Delta Airlines

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