エミレーツ航空は、10機のB777-300ERを一時的な貨物機仕様に改修したことを発表し、作業工程を動画で公開しました。
画像引用:Emirates
改修作業においては、客室部からエコノミークラスの座席を取り除き、17トンの貨物を搭載できるように改修しています。これにより貨物室の40~50トンの搭載量に加えた貨物の搭載が可能となります。なお既に7機の同機が改修を終えており、7月中旬までには計10機の改修が終わる予定となっています。
同社の貨物部門の責任者であるNabil Sultan氏は、この改修機により、1フライトあたりの貨物輸送量がさらに増加し、より多くの貨物が目的地に早く到達し、より効率的な貨物運航が可能になるとコメントしています。
新型コロナウイルスによる混乱後、これまでに多くのエアラインが旅客機での貨物輸送に力をいれ、エミレーツ航空同様の改修を行っていますが、貨物料金が落ち着きを取り戻していることもあり、キャセイパシフィック航空などでは、旅客機の客室部を使った輸送を中止する動きが出始めています。