現地時間8月15日、ボーイングは、ビスタラに2機目(VT-TSE)となるB787-9型機をデリバリーしたことを発表しました。
同社は、年内にB787-9型機を6機体制とする計画でしたが、新型コロナウイルスの影響により、年内の受領はこの機体で終了となり、他の機体は受領延期となる見込みです。当初の計画では、B787の最初の投入路線として東京/羽田、ロンドン/ヒースローのどちらかが有力とみられていましたが、ウイルス問題の影響により、ロンドン線をはじめとした欧州路線に先行して投入される予定となっています。
ビスタラは、インドの大手財閥であるタタグループとシンガポール航空の合弁企業として設立されたエアラインで、ジェットエアウェイズの運航停止後、国際線の運航を拡大するエアラインとして期待され、運営はシンガポール航空が主導しているとされています。
また先日エアインディアの買収に、タタグループが入札する可能性があることが伝えられており、仮に売却された際は、インドの航空市場の再編に繋がる可能性があります。Photo : Boeing