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IATA、ワクチンの接種情報を管理する『IATAトラベルパス』を年内に試験運用を開始 国際線の本格的再開の切り札

国際航空運送協会(IATA)は、新型コロナウイルスのワクチン接種情報を管理する『IATAトラベルパス』を年内に試験運用を開始することを発表しました。

『IATAトラベルパス』は、アプリとして開発中で、電子パスポートの様な役割を果たす事が想定されており、新型コロナウイルスのワクチン接種情報や検査結果などがアプリに登録されます。またアプリ内の既存パスポート情報とリンクして個人情報を安全かつ正確に管理し、当局・航空会社・個人で情報を共有できるものとなる見込みです。

今後ワクチンが開発されると多くの国は、14日間の隔離措置免除の条件にワクチン接種を条件にする可能性が高いとされており、ワクチン普及により国際的な人の往来が正常化すると考えられています。

年内にもIAGグループ(ブリティッシュエアウェイズ・イベリア航空・エアリンガス・レベル・ブエリング航空など)と協力して試験運用を開始するとしており、このアプリにより情報が管理・共有され、スムーズな運用が実現することが期待されています。

運用に問題がなければ2021年第1四半期にも正式な運用が開始される見込みで、今後ワクチンが多くの人に行き渡るようになると、このアプリが活用されて、以前のような国際線での行き来が可能となることが想定されます。

なおカンタス航空のAlan Joyce CEOは、今後の国際線においてワクチン接種を義務化することを検討していることを明らかにており、その際はデジタルパスポートを用いるとしていることから、今後このアプリが活用される可能性があります。Photo : IATA

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