ボーイングは、運航停止が続いていたB737MAXが、FAAから運航再開の承認を得たことで、運航停止以来初となるB737MAXのデリバリーを行ったことがわかりました。
同機は2019年3月に、世界的に運航停止命令が下されたことからデリバリーを停止していましたが、FAAが同機の運航再開を承認したことからデリバリーを再開し、火曜日にユナイテッド航空に納入された模様です。なおユナイテッド航空は、2021年第一四半期にも同機の商用運航を再開させる予定としています。
これまでボーイングは、納入ができないにも関わらず、サプライチェーンを維持するために同機の製造し続けた結果、約450機の在庫を抱える状況となっており、今後約2年をかけて在庫を一掃する計画とみられ、全て納入を終えるのは2023年初旬となる見込みとされています。
運航停止から再開に至るまで、新型コロナウイルスの影響もあり航空需要が減退するという事態にも見舞われ厳しい状況が続きますが、アフターコロナでは小型機の需要が高まるとの分析もあり、今後どこまで受注を伸ばせるのか注目されます。なお市場ではA320neoよりも低価格で販売されているとされており、一部では依然として不安を覚える利用客がいる中、各エアラインがどのような判断を下すのかも注目した点となります。参考記事:CNBC Photo: United Airlines